FC2ブログ

本『颶風の王』一気読みしたー!




力が及ばぬ厳しい自然の中で馬が、人が、懸命に生きている―。明治の世。捨造は東北から新天地・北海道へ向かっていた。道中、捨造は童女のように生きる母からもらった紙切れを開く。それはいつもの、幼子が書いたようなものではなかった。雪崩で馬と遭難しながらも、その馬を食べて生き延び、腹の中の捨造の命を守りきった、母の壮絶な人生の記録だった。北海道の大地で羊を飼い、乳牛を育てながら小説を書き続ける、新人・河崎秋子が圧倒的なスケールでおくる三浦綾子文学賞受賞作。(Amazonより)

予想以上の大きな感動の中に今も浸ってます。

正直言って、上に書いてある紹介文読んだら
う、馬を食べるシーンがあるんだ・・・ちょっとイヤかも。
な〜んて思ってた私が恥ずかしい。
馬も人も信頼し合った状態で雪洞の中に閉じ込められること数日、
お互いに赦し合い極限状態での生き延び方に、
壮絶な命に対する執着と愛とがあって、
1章からもう涙なくして読めないんです。
で、2章はそうやって生命を与えられた捨造の孫娘の時代。
捨造が築いた家族と馬を育てる仕事を孫娘の和子が引き継いでいくが、
台風によって、馬を数頭無人島に置き去りにして諦めることになる。
3章はさらに和子の孫娘が、無人島で野生化した馬を見に行くって話。

颶風って漢字も読めなかったんですけど、
とにかくこれは今年読んだ本の中でも
自分の中でのランキング高めだと思う。
大自然の中で人間の力など及ばないものに対して畏れ、オヨバヌと呼び、
精一杯のことをしてもオヨバヌものに諦めて
悔恨を残し、
それを孫娘は確かめに行き、
そこで見た光景が
頭で考えていたものとは違う形で決着をつけてくれるんです。

大自然の風景が目の前に現れるような迫力のある描写に
引き込まれて、あっという間に読み終わりました。
読み終わるのがもったいないというか、
もっと読んでいたい気分だったのですけど。

北海道行きたくなった〜
それと、作者の紹介文が巻末にあるんですけど、
いきなり、羊飼いっていう文字!!
なんか魅力的〜〜〜w
大自然に囲まれて仕事しつつ、小説を書いてらっしゃるのですね。
次回作も期待しちゃう。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

読みたくなりました。

misachi68さん、はじめまして。
『anzu_ameのエンタメ日記』からおじゃまします。
『颶風』という文字読めないし意味も分からなかったです。
ネットで調べてみて意味を知り、いいタイトルだなあと読みたくなりました。
羊を飼い、乳牛を育てながら執筆している作者の生き方に憧れのような
ものを感じて興味を持ちました。
misachi68さんはアラフィフ主婦とのこと。
私は明日、40歳になるんですよ。
本好きの主婦として親近感を覚えましたので、これからもよろしく♪

anzu_ameさん

お誕生日おめでとうございます。
40代突入ですねw充実した読書ライフを送られるようお祈りします(^-^)

ちなみにこの作品の「颶風の王」っていうタイトルは
ラストまで読むと光景を思い描いた状態でピッタリだと思えるはずです。

anzu_ameさんのレビューしてる作品は
割と私の読んだ作品とダブってるかも!と思ってるので
またお邪魔しますね〜

No title

オヨバヌかぁ・・・
ちょっと忘れかけていたけど
そうだった、
大震災でもそれは思ったよね、うんうん。
ちなみに颶風は読めなくてググりましたw

あけぼうさん

オヨバヌって大自然のどうすることもできないことってのは
本当に大昔の人なら神様がお怒りだって話になるんだろうね。

えっとね、第3章に出てくる花島っていう無人島があるんですけど、
実際に根室にあるユルリ島がモデルみたいなんです。
野生化した馬がいる画像とか動画とかググると見ることができるので
ぜひ見てみて〜
幻想的ですよん(^-^)

No title

読んでみたい本ですね。メモります。
羊飼いが書いた本なんですね。
みささんの山羊飼いになりたいハナシを聞いたばかりだから、なんだかしっくりきます。(^^)
「ロバにのっていこう」ってNHKの「むしまるQ」の歌もちょっと思い出してググって再生中。

玉坂めぐるさん

今検索して「ロバに乗っていこう」YouTubeで見ました!
歌詞は切ないね。でもめっちゃロックで子どもの声っていうのが不思議なバランスの曲ですね。
さすがむしまるQ。

ヤギを飼いたいって思ってたから、【羊飼い】っていう職業の名前に
ちょっとハートをわしづかみされちゃった気分でしたよ。