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本『黄金旅風』





いや~時間かかっちゃた。

圧倒的な人物描写で主人公の切れ者ぶりが
とっても魅力的に伝わってくる。
舞台は秀忠の時代から家光の時代へと変わりつつある頃の長崎。
貿易で財を成した末次家の嫡男、末次平左衛門が主人公。

やはり、飯嶋和一にハズレ無し!と歴史小説好きな人のコメントによくある通り、
読み応えがあって面白かった。

時代背景といい、場所といい、
複雑なところが多すぎて
物語のざっくりとしたストーリーも書こうと思うと難しい。。。
キリシタン弾圧、
ポルトガル、イスパニア、オランダとの交易と
マニラ、香港、シャム、台湾、などなど朱印船貿易について。
さらにジャンク船っていう大きな船での航海。
長崎には外国人も多いし、複雑な町なので
ちゃんと理解してる人じゃないとまとまらない。
なのに新たにやってきた奉行は私利私欲ばっかりの悪い奴。

末次平左衛門は親の平蔵ほど大物だと思われてなくて
後を継ぐことにしたときには、
不肖の息子と言われていたんだけど
実は海外のことも国全体のことも長崎の人たちのことも
貿易のことも広い視野で見渡せるグローバルな感覚の持ち主だったんだよ。

なぜ読み進むのが遅かったかっていうと、
描写が親切で細やかだったために読み飛ばしたりできなくて。
ポルトガル・オランダ・イスパニアなどの関係も複雑で
ちょっと難しい。

でも、この作家さん、筆が早い人じゃないんだよね。
時間かけて資料集めて練り上げて書いてると思うのよ。
だから、読者もじっくり読めばいいんじゃないかなって。
時間かけて書き上げた作品をサクッと2、3時間で読んじゃうのは
逆に失礼なのじゃないかとも思ったりしてw

次はどの作品にしようかとまた悩む〜〜(*´∀`*)
だって飯嶋和一にハズレなし、ですし。



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コメント

非公開コメント

No title

在野の人物を取り上げてるんですね~。
長崎って想像しただけで複雑そうだ…。
この方の本は読みごたえがありそう。
うん、じっくり堪能したほうが良いんでしょうね。
読んだら、長崎にも行きたくなりそう。

あけぼうさん

そうそう、この方の作品は実在の一般庶民を題材にしてるものが多いっぽいです。
じっくり読むほどに味わい深いです。
Amazonのレビューでも片手間では読めないとか書かれてたw

長崎って観るところいっぱいあるんだろうなぁ。
一回行ったくらいでは回りきれないね。
次に行く機会があるんなら、この作品中に出てくる港に近いところを
観たいわぁ。