
久しぶりの東野圭吾作品。
この本が出た当初図書館の予約状況見たら
いつになったら読めるかわからないくらいの順番待ちだったので
すっかり諦めていたのでした。
本当にファンが多い作家さんですねぇ。
「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない――」by東野圭吾
花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。遺体の第一発見者である孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップする。
それを見て身分を隠して近づいてきたのが、警察庁に勤務するエリート・蒲生要介。ふとしたことから、その弟で大学院生の蒼太と知り合いになった梨乃は、二人で事件の真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた……。
禁断の花をめぐり、宿命を背負った者たちの人間ドラマが交錯する〝東野ミステリの真骨頂〟。第二十六回柴田錬三郎賞受賞作、待望の文庫化。(Amazonより転載)どうやらアサガオって花には黄色の色は江戸時代にはあったのに
現代には途絶えてしまっている色なのだそうだ。
被害者はその黄色のアサガオらしきものを咲かせてしまったがために殺されたのかもって
そんな推理を導き出すのですが、
なんとな〜くググってみたら黄色のアサガオの画像がわんさか出てきたんですけど(・ε・;;)
どゆこと?
いくつかの研究所が共同で研究開発して成功したって新聞記事もあった。
新聞記事は2014年。
この作品が2013年刊行。
おお〜〜微妙な時間差で小説として出て良かった。
この実際の黄色いアサガオがじゃんじゃか咲いちゃった後では
小説が成り立たないところだったね。
どうして黄色のアサガオが咲いてはいけない花なのかっていう理由は
想像を超えるようなものでは無かったけど、
この作品では人物描写が良かったかな。
真相を追いかける被害者の孫娘・莉乃はオリンピックを目指していた元水泳選手。
黄色のアサガオを調べている蒲生要介の弟で、莉乃と行動を共にする蒼太は
父と兄が自分に秘密にしている何かを気にかけている。
二人の行動力がとてもいい。
そして被害者の秋山周治の人柄がいい。
所轄刑事の早瀬の息子は万引き犯にされそうなところを秋山に助けられた。
その後やりとりした手紙の中で秋山の実直で優しい人柄がわかる。
怪しげな登場人物ばかりだけど、被害者だけが大人としての魅力を放ってる。
これもぜひ映像化希望(*´∀`*)
にほんブログ村
- 関連記事
-