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本『白蝶花』




宮木あや子さんの作品は初めて読みました。
映像化されたものは見てるんだけどね。
最近では石原さとみがキュートな魅力を放ってた『校閲ガール』
映画は安達祐実主演の『花宵道中』をこっそりと録画して見た。

同じ人の作品なのかと思うほど二つの作品はかけ離れてますよね?
校閲ガールは現代の出版業界の中でファッション誌で編集したいと思ってたのに
地味な校閲で頑張っちゃうお仕事小説。
花宵道中は吉原の遊女の切ない物語で官能的。

『白蝶花』は運命に逆らえない女達が
それでも愛を貫き、抗って生きようとしているお話。
大正時代から太平洋戦争の時代。
菊代と雛代は姉妹で
親から見捨てられ、有馬温泉の置屋に売られた。
爺さんの組長に身請けされることになった菊代。
しかし、菊代は組長の後継者になる予定の男と恋仲になっていて...

親の家の都合でとある裕福な家の主人の妾になることになった17歳の泉美。
あまりのモラハラ&暴力で泣き暮らすが
そこへ優しい青年登場。

時代は進み、太平洋戦争の真っ只中。
千恵子は東北から福岡へ女中奉公へ行くことになる。
広い家にいる主人と病気の奥様、そして笑わないお嬢様。
女中は他にも何人もいて、運転手や書生もいる。
そこで1つ年上の女中・伸子と書生の喜三郎が良い仲になっている。
しかし、書生の喜三郎が徴兵され見送る事になったが
伸子は妊娠していた。


って、短編が
後半で絡み合っていくんですよ。
それがなかなか感慨深い。
ああ、この人も逃亡した後の生活は大変だったんだなぁ、とか
この人は、あの人の子供だったんだ!とか
時代が進むにつれて絡み方が絶妙な感じでなかなか良かった。
大河ドラマ的で大きな流れもあり、
それぞれの女性の逞しさとか生命力とか感じられて
引き込まれて一気読みでした。

官能的なシーンも多めですけど
それは女性目線ですので
男性作家さんのものよりも読みやすくて受け入れやすいです。

作品リストを見る感じでは最近は青春小説が多いみたいですけど
戦争中の物語もなかなかのリアリティがあって
著者の熱量を感じました。




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コメント

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No title

校閲ガールって見てなかったけど、てっきり漫画原作なのかと思ってた。
最後に物語がつながっていくのって、作者の腕の見せ所だよね。好きな展開だ~~。

幅の広い作家さん、今後が楽しみだね。
いい作家さん見つけたね!

あけぼうさん

物語が繋がっていくのってやっぱり面白いよね〜〜
ミステリーだと伏線いっぱいでラストに綺麗に回収されたりするし、
歴史小説でもラストにあの人はあの有名な人になるのか〜〜って感じだったり、
読後感がいいよね。

校閲ガールは、キャスティングも良かったのかもしれないから
原作がどんなだったかはわからないけど
映像化しやすい雰囲気があるのかも。
情報はチェックしておこうと思います(*´∀`*)